1. 早漏の症状

 

1-1. 早漏とは

 

早漏の主な症状射精を膣に挿入後1分以上遅らせることができないことです。しかし、この早漏の症状はマスターベーション(オナニー)を含む全ての性行為にて起こる問題でもあります。

 

早漏がたまに起こる程度でしたら心配することはありません。早漏として診断されるためには全てのあるいはほとんどの性交の際に早漏になってしまう症状をいいます。確率としては75%から100%までが早漏ですと早漏と診断されます。また、このような頻繁な早漏が6ヶ月以上持続していることが早漏診断基準になります。

 

世界的にみると、世界の男性の20%から30%が早漏なのではないかと心配しているという調査結果があります。しかし、実際に「早漏」として診断されるためには膣に挿入して1分以内に射精する症状、あるいは挿入する前に射精してしまう症状が全ての性交あるいは、ほぼ全ての性交にて表れてしまう症状をいいます。このような基準に基づいての早漏の男性は1%から3%にとどまっている状況です。早漏の男性のうち、およそ20%の方は年齢を重ねると共に早漏の症状がより重くなってしまいます。

 

1-2. 早漏の種類

 

早漏の症状は以下の2つの種類に分けることができます。

 

1) 終生早漏/ 生来型早漏 (Lifelong premature ejaculation)

 

初めての性交から全て、あるいはほぼ全ての性交にて早漏の場合は終生早漏あるいは生来型早漏と呼ばれます。

 

2) 後天的早漏/ 獲得型早漏(Acquired premature ejaculation)

 

後天的早漏あるいは獲得型早漏は以前は正常に膣の中で一定の時間をかけて射精を行うことができたのに、ある日ある時がきっかけに早漏になってしまうタイプを呼びます。

 

結婚する前は普通に膣内に射精することができたのに、結婚後に早漏や遅漏になってしまう方々を多くみることができます。また、結婚して子供を持つことを望んでいるのに子供ができないことで、そのことがストレスになり早漏や遅漏になってケースもよくあります。

 

医学会での報告では不妊治療を始めてからED(勃起不全)や早漏・遅漏になってしまう人も多いようです。どちらにしてもストレスが射精障害の原因になっているようです。結婚相手とは生涯続く関係性ですので、結婚相手との関係性がうまくいかないと「一生このままうまくいかなかったらどうしよう」などと不安や焦燥は募るものです。

 

以前に付き合っていたパートナーとの性交の時には通常な射精を行うことができたのに、新しいパートナーと性交をしたら早漏になってしまったという方はパートナーとの関係性に問題があり早漏になってしまった可能性があります。

 

年齢別早漏を見ますと、若年層の早漏は性経験が浅いために興奮しすぎたり、性的刺激に過敏なために早漏になってしまう過敏性早漏が多く見られます。

加齢のために早漏になるケースは、疲労や老化現象により射精をコントロールすることができる射精管閉鎖筋が弱ってしまい、射精が漏れ出てしまう衰弱性早漏が多く見られます。

 

前立腺または尿道の炎症および感染、甲状腺機能亢進症、ホルモンのレベルの異常、多発性硬化症、腰痛などの身体の他の症状の表れとして、あるいは合併症状として早漏になってしまうこともあります。このような場合が考えられる場合は医師に相談するようにしましょう。

 

  1. 射精のメカニズムと早漏

 

射精反射神経のシステムによりコントロールされており、そのために自分で射精のタイミングをコントロールすることが難しくなってきます。

 

人体の神経系大きく分けて2つに分けることができます。これらの神経系の活動は、男性がどれくらい長く性交を続けることができるかに大きな役割を果たします。

 

人体の神経系中枢神経末梢神経の2つのシステムに分かれています。

 

中枢神経系は、脳と脊髄から構成されています。

末梢神経系は脳と脊髄にも繋がっていますが、手や足、内臓などの器官などの他のすべての器官にも到達します。

 

これらの神経系の目的は、身体的、精神的、視覚的な感覚から伝わる自分の周囲からの情報や感覚をキャッチし、どのように反応するかを身体に伝えることです。これらの活動は、2つのシステム間で電気的な信号を生成して送信することによって行われます。神経系は基本的に私たちの身体に何をするかを伝え、特定の状況にどのように反応するかを伝える司令塔のような役割をするコントロール・センターなのです。

 

末梢神経系の下にはまた、サブシステム(下位系)に分割することもできます。

末梢神経の下には、体性神経系(somatic nervous system)および自律神経系(autonomic nervous system)に分かれています。

 

自律神経系の下には、更に副交感神経系交感神経系があります。

副交感神経系交感神経系は、勃起興奮射精に直接関連する2つのシステムです。

 

まず、交感神経系について見てみましょう。このシステムは単純にオンまたはオフにすることはできません。それとは異なるレベルにおいて活動し、レベルの強度はストレスの強度に基づきます。ネガティブなの行動やストレスについては、生命を脅かすような危険に直面するとピークに達するようになります。ポジティブな行動や刺激の場合、射精やオーガズム時にピークに達するようになります。

 

交感神経系に許容範囲のピークに達するほどの多くのエネルギーや刺激・興奮を与えられると、射精する指令が伝達されます

 

副交感神経系基本的に交感神経の反対です

交感神経は「闘争または逃走」の信号を与える神経として知られていますが、副交感神経は「休息と消化」として知られています。副交感神経系は、心がすっきりとしてリラックスしている時、そして身体がストレスの多い状況に直面していないときに活発になります。

 

早漏はペニスを膣に挿入する前または直後に起こるコントロールすることができない射精です。早漏交感神経がより支配的になっている状態にあることの徴候です。自律神経系の交感神経部分は射精を担っており、副交感神経系は勃起をコントロールする役割を担っています。交感神経系は、肉体的なストレス、精神・情緒的なストレスの全てのストレスによっても活性化されます。したがって早漏を回復するための鍵は、これらのストレス要因の全て減らすことにあります。慢性的なストレス状態から身を守ること早漏回復に繋がります

 

3. 早漏防止・早漏治療の方法

 

1)  早漏防止・治療のために医療機関を訪れる

 

早漏防止と治療のための方法は様々な方法があります。

 

早漏で深刻にお悩みでしたら、まず一度は医師に相談することをおすすめします。

 

早漏で深刻にお悩みの方は手術や注射などの外科的解決策を医師から勧められる可能性があります。早漏防止・治療のための治療法には選択的陰茎背神経切離手術、ヒアルロン酸ゲル亀頭陰茎増大手術、コラーゲン注射、ヒアルロン酸注射、アクアミド注射などの治療法があります。

手術や注射はリスクや副作用が伴う治療法ですので、それぞれの治療法のポジティブな側面とリスクや副作用などをしっかりと把握した上で、医師と相談しよく考えて判断をすると良いでしょう。

 

早漏の原因が心因性などであると、カウンセリングやセラピー、トレーニングなどを受けることにより早漏を完治あるいはある程度まで治療することができます。良い医師やカウンセラー、トレイナーとの出会いが重要となるためにしっかりとリサーチをして医療機関を選択するようにしましょう。

 

2) 早漏防止成分であるダポキセチンが含まれる薬を服用する

 

早漏防止のためには近年話題となっているダポキセチンという成分が含まれた治療薬を服用することができます。ダポキセチンはもともとうつ病の薬として用いられているSSRIというタイプの抗うつ剤の薬でもあります。日本では医薬品としての認可はおりていない治療薬ですが、2012年に厚生労働省から輸入することへの許可がおり、日本の医療機関でもダポキセチンが含まれた「プリリジー」という医薬品を購入することができるようになりました。

 

勃起不足で早漏になってしまっているという方は通販で個人輸入代理を通して海外の早漏防止用のジェネリックED治療薬を服用するという方法もあります。世界的に人気のあるバイアグラのジェネリック医薬品であるカマグラゴールドを製造しているアジャンタ・ファーマ社の「スーパーカマグラ」サンライズ レメディーズ社製造販売しているスーパーPフォースという早漏防止効果のあるダポキセチンを配合したED治療薬が販売されています。早漏防止をしながらED(勃起不全)を解消することができる相乗効果を期待できる医薬品です。

 

ダポキセチンが含まれる薬を服用することのメリットは速攻性にあるでしょう。精力剤などを服用すると、効果がでるまでに一定の時間がかかり、すぐに効果が期待できる確率はそう高くありません。ダポキセチンが含まれる薬を服用することで、すぐに効果を感じることができます。

 

ダポキセチンが含まれる薬を服用すると副作用を感じるという方もいます。ダポキセチンが含まれる薬を服用してでる副作用としては下痢、吐き気、めまい、痺れ、血圧低下などが報告されており、中でも下痢やめまいがよく見られる副作用のようです。副作用が出た場合には薬の服用を中止し、安静にしてください。薬の効果が切れる時間になると副作用は通常は治りますが、副作用が続く場合は医師に相談してください。

 

3) 早漏防止のクリームやスプレーなどの薬を使う

 

早漏防止のための方法として、早漏防止のクリーム、ジェル、スプレーなどの薬を性交の前にペニスに塗布することで感覚を鈍くさせて早漏防止する方法があります。これらの早漏防止の薬にはリドカインという成分が含まれています。リドカインは医療機関で局所麻酔や痛みどめとして用いられる薬であり、速効性があり強い効果をもたらすために広く使用されている薬です。副作用もほとんどないと言われている優れものの薬です。

 

カリフォルニア州ニューポートビーチの泌尿器科医であるロナルド・ギルバート(Ronald Gilbert)博士は、リドカインスプレーを早漏の症状に使用する会社の最高医療責任者です。ギルバートは個人的にリドカインが早漏防止の第一選択療法の薬であると見なしています。

早漏防止のためにリドカインの薬を塗布することは、初めは少し勇気のいることかもしれません。リドカインは局部麻酔効果をもたらすために、ペニスの感覚がなくなってしまうと思いがちですが、ペニスの過敏な神経を鈍くさせるだけで、ペニスの感覚が麻痺してしまうほどではありません。丁度コンドームを二つ重ねている感覚と似ているそうです。

 

リドカインは日本では薬局やドラッグストアなどでは購入することができないので海外からの個人通販を通して購入する必要があります。しかし、リドカインが含まれる市販の塗り薬も数種類発売されています。女性性器のかゆみ止めのために用いられているフェミニーナ軟膏という薬や、痔の薬であるボラギノールM軟膏などの薬にはリドカインが配合されているのでペニスに塗布してもリドカインの効果をある程度もたらすことができます。

 

4) 精力剤を服用する

 

加齢からの衰弱性早漏を経験されている方は、精力剤を服用することをおすすめします。精力剤の中には早漏防止のために特化して作られた精力剤も数多く販売されています。早漏はホルモンのバランスが崩れていることから見られる症状でもあります。精力剤には男性ホルモンを活発化させ、ホルモンのバランスを整える成分が含まれているものが多く販売されています。

 

早漏に効果を示す精力剤としてシトルリンアルギニンが効果があるとされています。早漏防止のために精力剤で滋養強壮をし健康状態を良好にすることで徐々に体質改善をすることができます。

 

精力剤は古くから漢方や民間療法の薬を作る材料となっていた自然の原料で作られている薬ですので、医薬品と比較すると体の自然なメカニズムに沿って早漏を治療することができます。医薬品に比べると精力剤は速効性はありませんが、長い目で見て効果を期待できる治療法でしょう。

 

① 早漏防止に効果のある精力剤: シトルリン

 

早漏防止に効果を示すシトルリンという精力剤は「天然のバイアグラ」と言われているほど高い効果をあげるといわれている精力剤です。シトルリンはアミノ酸の一種であり、体内で一酸化窒素の生成をサポートする作用をもたらし、血流の流れを良くします。シトルリンが天然に含まれている食べ物はメロンやスイカなどのウリ科の食べ物になります。メロンやスイカなどは購入することが難しい時期もありますので、継続的に精力剤として服用すると良いでしょう。シトルリンはペニスに流入する血液の量を増加させることができることからペニス増大にも効果があると言われている精力剤です。

 

② 早漏防止に効果のある精力剤: アルギニン

 

アルギニンはアミノ酸の1種である精力剤の原料でもあります。早漏防止に効果があるとされている精力剤です。シトルリンとアルギニンを一緒に服用すると相乗効果が期待できるといわれています。アルギニンは成長ホルモンを分泌させ、体内で一酸化窒素を生成する精力剤の原料です。アルギニンは精力剤のみならず育ち盛りの子供の成長を助ける効果や、身長を伸ばしたい時、筋トレをしている時、不妊治療をしている時などにも服用すると良いとされている精力剤です。

 

  1. まとめ

 

早漏の症状は治療やトレーニング、カウンセリングをとおして克服することができる症状です。早漏で一人で悩む方が多い現状ですが、恥ずかしがらずに医師に相談したり、薬や精力剤を用いるなどの前向きな対応をすることで心も体もポジティブに回復していくことができます。