1. はじめに

 

早漏の原因はほとんどは心因性のものだと言われています。

しかし、稀に前立腺または尿道、甲状腺などの持病の症状の表れとして早漏の症状が出たりすることもあります。

セックスのことでその悩みを人に打ち明けて相談することは簡単なことではありません。日本ではおよそ半分以上の男性が早漏ではないかと心配しているといわれています。

早漏として医療機関で診断されるには以下の基準を満たしている必要があります

・膣に挿入する以前、あるいは膣に挿入して1分以内に射精してしまう。

・このような症状が全て、あるいはほぼ全ての性交が見られる場合。

・上記のような症状が継続して6ヶ月以上持続している状態。

 

このような医学的な早漏の基準に従って診断すると、早漏の人は1%から3%にしか満たないという結果が出ています。

しかし、実際のところ医学的な早漏の基準の枠外にでも早漏だと感じている男性はたくさんいます。早漏の実際的な基準としては以下のような特徴が挙げられます。

・膣に挿入して3分以内に射精してしまう

・挿入時間をもっと長くして射精したいのに射精のタイミングをコントロールすることができない

・自分、あるいはパートナーの女性の方が満足する前に射精してしまう

・早漏であることにフラストレーションを感じ、性交自体を避けるようになってしまう

このような症状の早漏の原因は心因性のものがほとんどです。

しかし、持病や加齢のなどの生理現状であるケースもありますので早漏で深刻に悩んでいるという方は病院で定期的な健康検査や、医師の診療を受けることをおすすめします。

次の章からは早漏の原因を種類別に順を追って見ていくことにしましょう

 

  1. 早漏の原因

 

早漏の原因は大きく分けてが原因になっている心因性早漏身体が原因の早漏の2種類に分かれています。

 

身体が原因の早漏は更に過敏性、衰弱性の2種類に分けることができます。

過敏性早漏はセックスに慣れていない若い世代によく見られる早漏です。

衰弱性早漏は加齢により射精をコントロールするための筋肉である射精管閉鎖筋が弱ってしまうことが原因で早漏になってしまう中高年によく見られる早漏です。

 

早漏の種類には終生早漏(Lifelong premature ejaculation)と後天的早漏(Acquired premature ejaculation)の2種類があります。

 

1) 心因性の早漏の原因

 

心因性の早漏の原因はたくさんあり、一つが原因ではなく複数の原因が複合されて早漏になるケースもよく見られます。

心因性の早漏の原因には次のようなものが挙げられます。

・過度の性的興奮や緊張

・若い頃の性的な経験におけるトラウマ

・性的虐待を受けた経験

・精神的に虐待を受けた経験

・自分の体に自信がない

・パートナーとの関係性

・うつ病

・不安やストレス

・罪悪感

・文化的または宗教的な性的抑圧経験

 

2) 身体的な早漏の原因

・ホルモンのレベルの異常

・脳の体内生成化学物質である神経伝達物質のレベルの異常

・前立腺疾患

・尿道の炎症および感染

・甲状腺機能亢進症

・糖尿病

・高血圧

・加齢

・疲労

・お酒の飲み過ぎ

・ED(勃起障害)

・勃起力不足

・長期禁欲期間後

・腰痛

・多発性硬化症

・マスターベーション(オナニー)などで早く射精する習慣

・遺伝

・服用している医薬品の副作用

 

心因性の早漏と身体的な早漏の原因ははっきりと分かれているわけではなく、複合的な要素が重なり早漏の症状として表れるとされています。

 

3) 危険因子

・ED(勃起不全)

ED(勃起不全)の症状は早漏の症状の原因になってしまうことがあります。性交の間中勃起を起こしたり、維持しようとし、不安を感じることなどをとおして早漏になってしまうケースがよく見られます。

 

・不安

心因性早漏を患っているたくさんの男性たちが自分のセックスのパフオーマンスについて不安を感じていて、その心理的が不安が心因性早漏の原因になってしまいます。

 

・パートナーとの関係性

心因性の早漏の原因としてパートナーと喧嘩をしていたり、関係性が良好でなかったり、ストレスを感じることなどがあれば早漏になりやすいとされています。他のパートナーとの関係を持っていた時に早漏の症状がほとんどなかったり、全くなかったという場合は、現在とのパートナーとの関係性においての問題が心因性早漏の症状の原因になっている可能性が考えられます。新しいパートナーと初めて性交する時に心因性早漏になってしまう男性も多いようです。

 

・不適切なマスターベーション(オナニー)

不適切なマスターベーション(オナニー)により、膣の中で射精する時に射精障害になってしまう男性がたくさんいます。不適切なマスターベーション(オナニー)が原因で早漏になっている方は、マスターベーション(オナニー)の方法を変えることにより早漏防止をすることができます。

特に、思春期の頃に、親に見つからないように急いでマスターベーション(オナニー)をする習慣は早漏を引き起こす原因に繋がります。

また、床や布団などに押し付けてマスターベーション(オナニー)をする習慣も早漏になってしまう原因になります。

毎日早漏を克服するためのトレーニングとしてマスターベーション(オナニー)をすることは、過敏性の早漏を患っている方には効果があるようです。

 

・文化宗教的な影響

文化や宗教的には性行為を行うこと、性欲を感じることを罪や恥として教えている環境で育った人は心因性早漏の原因になる可能性があると言われています。

 

  1. 早漏の原因と性的興奮のメカニズム

 

1) 性的興奮の4つのステップ

通常、健全な性交のプロセスは4つのステップに分かれています:

 

① 興奮

② プラトー (上昇も低下もしない比較的変動の少ない時)

③ オーガズム(絶頂・射精)

④ リラクゼーション

セックスにおける4つのステップをもう少し詳しく説明してみます。

 

ステップ1「興奮」:性行為にて、性交を始めてから興奮状態が急速に上昇するのがステップ1の「興奮」です。急速に興奮したら、「興奮が下がることがないポイント」に到達します。

 

ステップ2「プラトー」:ステップ1で急激に高まった性的興奮のレベルが「興奮が下がることがないポイント」に到達すると、比較的安定的に興奮の状態が続くステージです。人と場合によって数分から数十分心地よい興奮が持続します。

 

ステップ3「オーガズム(絶頂・射精)」:性的興奮がピークを迎えるポイントです。時間としてはとても短いのが特徴です。

 

ステップ4「リラクゼーション」:オーガズムの絶頂を迎えた後は急激に興奮のレベルは下がり、性的興奮のしていない状態である「リラクゼーション」の状態に戻っていきます。

 

2) 早漏の男性の性的興奮の4つのステップ

 

性的興奮が急上昇するステップ1の「興奮」の後、ステップ2の「プラトー」と呼ばれる興奮のレベルが上昇も低下もしない比較的変動の少ない心地よい興奮を感じることができる時間が数分から数十分ほど持続します。

早漏でない男性たちは「興奮」ステージと「プラトー」ステージの間にある「興奮が下がることがないポイント」に到達すると、ペースを自分でコントロールし、性行為を持続することができるように調節することができます。

早漏の男性たちは「プラトー」の時間があまりにも短すぎたり、全くないまま直行でピークであるステップ4の「オーガズム(絶頂・射精)」まで到達してしまいます。

もしある日突然早漏に苦しみ始めたような場合や、早漏に生涯ずっと苦しんできた場合は、おそらく心と体との繋がりがうまく持てていない状態であることが考えられます。そのような早漏の男性の方々は、意識的に性的な自覚を取り戻す必要があります。

 

性交をマラソンにたとえると、マラソンを走り抜くためのトレーニングを行うには、自分自身の体を知り、自分の心拍数、筋肉、呼吸に注意を払う必要があります。自分の体と意識や心が同調していない場合は、走りが終わる前に疲れてしまうでしょう。自分自身の体の反応を熟知した後でならば、マラソンなどの長距離を走り抜くことができます。射精を制御することはマラソンのトレーニングと似ていると言われています。

 

早漏を克服する鍵は、性的に興奮した時の自分の気持ちを知り、自身の「興奮が下がることがないポイント」」を特定することを学び、この能力を使ってあなたのスタミナをトレーニングすることを学ぶことです。トレーニングとして有名な方法は、セマンズ方(スタート・ストップ法)と、スクイーズ方などがあります。

トレーニングの方法として早漏防止のためのマスターベーション(オナニー)をすることで射精のタイミングを遅らせる訓練をして治療する方法もあます。逆に、アダルトビデオなどを見て早く射精を済ませるというようなマスターベーション(オナニー)をしている習慣は早漏の原因になってしまうので避けましょう。このようなマスターベーション(オナニー)の習慣はED(勃起不全)の原因にも繋がってしまいます。家族と一緒に暮らしていてどうしてもマスターベーション(オナニー)を早く済ませなくてはならないという若い世代の人は多いと思われますが健全なマスターベーション(オナニー)を身につけることで早漏を回復することができることを覚えておきましょう。

 

  1. その他の早漏の原因

 

1) セロトニンのレベルの低下

 

セロトニンは人々が健康と幸せ感を感じることに寄与すると一般的に考えられている脳内の化学物質です。最近の研究では、より正常な性的興奮のプロセスを経験する男性と比較して、早漏に苦しむ男性は、セロトニンのレベルが低いことが原因という研究結果が明らかにされています。セロトニンのレベルを自然に向上させる方法は規則正しい生活をして睡眠をしっかりととり、朝日を浴びることなどにあります。食べ物をとおして摂取するにはトリプトファン、ビタミンB6、炭水化物などを食べることでセロトニンのレベルを上げることができます。そのほか、セロトニンはバナナ、牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品、大豆製品、さつまいも、いわし、くるみ、エゴマ油、白米などに多く含まれています。

 

2) 包茎と過敏性早漏の関係性

 

包茎であることは亀頭がペニスの皮に覆われている状態ですので亀頭がより敏感になり過敏性早漏になる原因になることもあるといわれています。しかし、医学会は包茎手術と過敏性早漏の関係性は医学的な根拠がないものとして包茎手術を奨励していません。

 

過敏性早漏治療のための効果がないと医学会における研究にて結論づけられていますが、欧米やお隣の国、韓国では包茎手術は衛生的に良いとされ、まだ子供のうちにほとんどの男の子が包茎手術を受けます。それに比べて日本では子供のうちに包茎手術をうけることは稀ですので、早漏治療のために包茎手術を行う人がいますが、はっきりと包茎手術が過敏性早漏治療に効果が現れるとは限らない現状です。

 

包茎手術をすると亀頭の皮膚が常に外に晒されている状態になりますので、徐々に敏感な神経が鈍感になっていくだろうと言われています。包茎手術をして、すぐに過敏性早漏への効果を期待するとがっかりすることになるかもしれません。包茎手術をするならば、徐々に亀頭が刺激に慣れてきたときに早漏からの回復に効果が表れるケースがあるということを知り、速攻的な効果を期待することは避けるようにしましょう。外科手術にはリスクが伴うので、手術を受けるか受けないかはよく考えてみる必要があります。

 

包茎のままマスターベーション(オナニー)をすることは早漏に繋がるといわれています。マスターベーション(オナニー)をする時には包皮を剥いた状態でマスターベーション(オナニー)をする習慣をつけましょう。

 

3) ストレス

 

パートナーとの関係が良好でも、仕事や金銭面、人間関係などでストレスを感じていると早漏の原因になってしまいます。射精のメガニズムは自律神経の交感神経が担っているために、ストレスがたまると交感神経に刺激が与えられ性交の際に射精を早急にしてしまう原因になってしまいます。早漏を克服するためにも、あらゆる面でストレスを解消する前向きな方法を試すことがよいでしょう。

 

4) 長い間女性とセックスをしていない

 

長い間女性とセックスをせずにオナニーで射精をしていたという方は、実際に女性とセックスをする際に過敏性早漏になってしまう原因になることがあります。これは、一人でオナニーをすることに感覚が慣れてしまっている状態で、実際に女性と性交をするとなると、過剰に興奮してしまい興奮のピークである射精を迎えるペースを調節できないことが原因になります。

 

  1. 早漏防止の治療法

 

早漏防止の治療法としては、様々なオプションがあります。

 

・心因性早漏を治療する方法としてはカウンセリング、セックスセラピー、トレーニングを通して治療する方法があります。心因性早漏は医療機関や専門機関に積極的にアプローチして治療することをおすすめします。

 

・過敏性早漏を解消する一番簡単な方法は、早漏防止用のスプレーやクリームなどを塗布することです。リドカインという局部麻酔薬は早漏防止に効果が高く、副作用がほとんどないとして人気のある早漏防止薬です。

 

・早漏防止用の医薬品を服用することもできます。抗うつ剤にも使用されているダポキセチンが含まれる薬を服用すると早漏防止に効果があるとされています。日本では認可が下りていませんが、世界的に認可されているプリリジーやポゼットなどの薬を服用することができます。しかし、ダポキセチンが含まれている薬は副作用として下痢、めまいなどが出る人が多いと言われているので体質に合うか注意が必要な薬です。

ED(勃起不全)と共に早漏でお悩みの方はダポキセチンが含まれている早漏防止ED治療薬も海外通販を通して購入することができます。

 

・過敏性の早漏の治療方法として選択的陰茎背神経切離手術、ヒアルロン酸ゲル亀頭陰茎増大手術、コラーゲン注射、ヒアルロン酸注射、アクアミド注射などの治療法があります。手術や注射は外科的方法により外的要素や自らの脂肪を注入するなどの方法ですので、感染の危険性があることも否めません。手術や注射は最後の手段として考える方がよいでしょう。

 

衰弱性早漏の方には早漏防止対策として精力剤を服用することをおすすめします。シトルリンアルギニンなどは早漏防止に効果のある成分が含まれているために滋養強壮をしながら体質改善を行うことができます。

 

・健康や生活習慣に変えることで早漏を克服することができます。適度な運動をし、規則正しい生活をし、飲酒を控え、セロトニンがたくさん含まれたバランスの取れた食事をすると徐々に身体全体の健康状態が向上していきます。

 

  1. まとめ

 

早漏の原因のほとんどは心因性のものでした。

心が原因なので、ストレスを減らす生活を意図的に変化させることは早漏回復のための重要な要素になります。パートナーの女性の方とお互いに喜びを感じるアクティビティーをしたり、コミュニケーションをよくとったりすることは早漏回復に間接的に役立ちます。仕事や人間関係のストレスもできるだけ減らし、毎日を喜びと共に生きることができるようになれば、たとえ早漏であったとしても、それほど気になることはなくなるかもしれません。