1. 男性ホルモンと加齢

1-1. 加齢と男性ホルモンの低下

 

加齢のために早漏になってしまう原因は男性ホルモンの低下にあります。

テストステロンという男性ホルモンの一種は男性が健全な性生活を行うために必要となる男性ホルモンです。テストステロンは男性が生まれてから老いるまでの生涯に渡りとても重要な男性ホルモンになります。母体にいる胎児の時にテストステロンは赤ちゃんの性器を生成するための活動を行います。思春期に入るとテストステロンは筋肉を形成し、声が低い声へと変化していく活動、ヒゲが生えたり、性器や睾丸が大きくなったりなどという活動をサポートします。成人男性はテストステロンのおかげで強い筋肉と骨を維持することができます。

テストステロン男性の性欲や性活動の動因となるホルモンです。

 

若い頃は健康に働いているテストステロンですが、年齢を重ねると共に30代に入る頃あたりから少しずつ減っていき、40代になると徐々に減退していきます。

テストステロンの低下は男性更年期の症状でもあります。テストステロンが低下すると血管の内側の壁をきれいに保つ一酸化窒素が生成されにくくなり、血液の流れが悪くなります。スムーズな血流の流れは正常な勃起する時に重要な要素となりますので、テストステロンが低下するとED(勃起不全)になりやすくなってしまいます。男性ホルモンの低下でED(勃起不全)になり、勃起力不足になると早漏になることに繋がります。男性ホルモンが低下すると射精の作用をコントロールする筋肉である射精管閉鎖筋が弱ってしまい、精液が漏れ出てしまう現象が起きてしまいます。

 

稀なケースで身体がテストステロンを生成しないことの原因は、精巣または下垂体腺、視床下部の機能不全などの症状によって引き起こされることがあります。このような場合には医師による診断と治療が必要になりますので男性更年期障害を感じるようになりましたら、一度は病院に行って健康検査をすることをおすすめします。

 

1-2. テストステロンの低下が及ぼす影響

 

より一般的なタイプは、男性ホルモンが35歳前後で徐々に低下し始め、年齢とともに減少し続けるという現象であり、男性の生活の自然な現象です。しかしながら、300ng / dL未満の数値ですとテストステロンは一般的に低すぎると考えられます。

 

低テストステロンの一般的な症状は、低い性欲、疲労、筋肉および骨密度の減少、気分の変化およびED(勃起不全)などがあります。

 

テストステロンはまた、ネガティブな感情を抑える働きをするのでテストステロンの減少は憂鬱な気持ちになったり、不安やおそれを感じたり、小さなことでイライラしたり、パニックになりやすくなったり、不眠、集中力・記憶力の低下など一般生活における心理・精神面にも影響を与えてきます。

 

  1. 男性ホルモンと早漏

 

男性ホルモンと早漏の直接的な関係性の研究結果は明確にまだ発表されていせん。 2008年に出版された「性の薬のジャーナル(Journal of Sexual Medicine)」に発表されたテストステロンのレベルと早漏の関係性を調査した研究結果では、早漏の患者の被験者のうちの12%だけがテストステロンの数値が低く出ました。このパーセンテージの数値は早漏の患者でない一般の男性の確率よりも少し高い程度になります。この研究結果では早漏とテストステロンの低さに明確な繋がりは見出せませんでした。

 

(1) Reference:   Corona, G. et. al., Different testosterone levels are associated with ejaculatory dysfunction. J  Sex Medicine 2008 Aug;5(8):1991-8

2-1. 衰弱性早漏と男性ホルモン

 

早漏と男性ホルモンの関係性は、より加齢と男性ホルモンの関係性に関係が深いと言えるでしょう。男性更年期の症状としてテストステロンが低下し、結果勃起不全や勃起力の低下が起こることから早漏が起こりやすくなります

 

勃起力が低下すると勃起を起こそうとすることで、より多くの性的刺激や興奮を求めて性交の運動をより激しくしたり、興奮するような行為をし、結果早漏になってしまったりします。

 

他の要因として、テストステロンが低下すると精力が減退してしまうので射精をコントロールするための筋肉である射精管閉鎖筋が弱ってしまい、早漏になってしまいます。射精の力も弱く、精液が漏れてしまう状態になります。

 

もう一つ考えられる要因は勃起力が低下すると男性性器が膣の刺激により過敏になりやすくなってしまうことです。刺激を受けやすくなると、早漏にもなりやすくなってしまいます。

 

2-1. 心因性早漏と男性ホルモン

 

1章で見たように男性ホルモンが低下するとストレスや不安などを感じやすくなります。射精をコントロールする交感神経はストレスや不安、興奮のレベルが蓄積され、一定のピークに達すると射精をする指令を脳に伝達します。男性ホルモンの低下でストレスや不安を感じやすくなり、早漏になってしまうことを心配すると結果より早漏になりやすくなってしまうことに繋がります。

 

心因性早漏から回復するにははやりストレスと減らすことが最も大切なことのようです。できるだけ習慣的にストレスを感じない生活に意識的に切り替えていくことが重要です。

 

  1. まとめ

 

男性ホルモンの低下と早漏の関係性は直接的というよりは間接的な関係性がありました。加齢による早漏防止には精力剤やサプリメントを服用したり、バランスのとれた食生活を行い、睡眠をしっかりととり、適度な運動や筋トレなどをすることによって改善することができます。加齢により男性ホルモンが低下していくのは自然な身体現象ですので心配せずに前向きに行動することで健康な心と体を維持するように努力しましょう。